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家にあるホームベーカリーで、グルテンフリーの米粉パンを焼いてみたい!
難易度が高いと言われる米粉パンですが、ホームベーカリーにおまかせでふんわり失敗なく焼き上げるコツを研究しました。
この記事では、ホームベーカリーでグルテンフリーの米粉パンを焼いてみたい人の疑問を解決します。
- どの米粉がおすすめ?
- グルテンフリー米粉パンは難しいときいて挑戦できない
- 失敗が続くけど原因がわからない…
- うちのホームベーカリーでも作れる?
グルテンフリーの米粉パンを失敗なく焼くコツは、実はたった2つだけ。「早焼きモード」があるホームベーカリーであれば、どの機種でも試せます。
割高になりがちで続けにくいグルテンフリーも、ホームベーカリーで米粉パンが焼ければ、コスパ良く毎日の食生活に取り入れやすくなります。
この記事を読んでコツをおさえ、気軽に米粉パン作りにチャレンジしてみましょう。

まずは、実際にホームベーカリで焼けるふんわり米粉パンをご覧ください!
ホームベーカリーで焼ける米粉パン










使用機種はパナソニックのコンパクトベーカリー(SD-CB1)
この記事で使用しているホームベーカリーは、[コンパクトベーカリー(SD-CB1)]。2024年8月発売の、パナソニック製の小型モデルです。
- 小さいからこそ、パンが一番おいしい瞬間だけを楽しめる
- シンプル構造&省スペース。お手入れが楽で、出しっぱなしOKだから毎日使える
- 基本性能充実で、ホームベーカリー初心者にもおすすめ
- 大きくて置き場所に困る
- しまいこんで使わなくなってしまった
- 焼いたパンを食べ切れない、冷凍するとおいしくない
多くのホームベーカリーユーザーが感じる悩みを、他にないミニマル感で解決する優れた新機種です。

我が家ではこのホームベーカリーを、foodable(フーダブル)でサブスクしています。おいしくて手軽なパンミックスが10回分もついて、お手頃な月額で使えるサービスです。
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ホームベーカリーで米粉パンを焼くコツ2選
ホームベーカリーを使って、ふんわりキメ細かい米粉パンを楽しむコツは以下の2点です。
- 米粉は「パン用ミズホチカラ」か「こめの香」を使う
- 使う米粉に対応した運転メニューで焼く
「パン用ミズホチカラ」か「こめの香」を用意する


米粉は、「パン用ミズホチカラ」か「こめの香」のいずれかを用意します。
原材料が「米粉」であっても、性質はものによって大きく異なります。
米粉パンを作る上で、これらの米粉は他で代用できません。

逆に言うと、「パン用ミズホチカラ」か「こめの香」さえあれば、失敗のリスクは激減します。
他の米粉を推奨しない理由は?
米粉は米粉でも、その中身や性質は商品によって大きく異なります。
お米の品種の違いだけでなく、製粉方法、粒度、デンプンの損傷率、アミロース含有量など、できあがりに影響する変数が多く、レシピの再現度が低いのです。
同じ焼き上がりを期待するならば、レシピ指定の米粉を使うことが何よりも重要です。
- 同じものが売っていない、入手できない…
- 近くのスーパーで入手できる米粉で作りたい…
こんな場合には、少なくとも「パン用」「ホームベーカリー用」と記載がある米粉を選んでください。できあがりは多少異なっても、大きく失敗するリスクはないでしょう。
米粉の用途別基準:米粉を用途に応じ「菓子・料理用(用途表記:①)」、「パン用(同②)」、「麺用(同③)」で分類し、この番号をパッケージに表示することで使いみちに応じた米粉を選ぶことができます

これに該当する米粉を製造している企業は、後述の熊本製粉にならんで、波里が有名です。
「パン用ミズホチカラ」は米粉パンに最も好適

「ミズホチカラ」は、米粉パンをふんわりと焼き上げる要素を備えた、うるち米の品種の名前です。
- アミロース含有量が高いため、腰高にボリュームが出る
- 胚乳が砕けやすく、均一で微細に製粉できる
このミズホチカラを、最もパンに適した条件を満たして製粉したものが「パン用ミズホチカラ」です。
用途表記 | 1番(菓子・料理用) | 2番(パン用) | 3番(麺用) |
粒度 (μm) | 粒径75μm以下50%以上 | 粒径75μm以下50%以上 | 粒径75μm以下50%以上 |
澱粉損傷度 (%) | 10%未満 | 10%未満 | 10%未満 |
アミロース含有量 (%) | 20%未満 | 10%以上25%未満 | 20%未満 |
水分含有量 (%) | 10%以上15%未満 | 10%以上15%未満 | 10%以上15%未満 |
上記は基準値ですが、パン用には澱粉損傷度が低ければ低いほど好ましい(6%以下)とされており、これを高いレベルで満たしている製品が熊本製粉の九州ミズホチカラ米粉(2番パン用)です。
熊本製粉(商品リンク)

安定してふんわり焼き上がる革命的な米粉で、非常に人気の高い商品です。初めて試したときは、その段違いのきめ細かさに感激しました。
「こめの香」はホームベーカリー専用品

「こめの香」は、グリコ栄養食品が製造する米粉パンミックスです。
グルテンフリー、グルテン配合、製菓用の全3種があります。
パナソニック製やシロカ製の主要なホームベーカリーで、米粉パンモードの推奨品に指定されています。
おすすめは「パン用ミズホチカラ」
何度か焼き比べて比較した結果ですが、個人的なおすすめはズバリ、「パン用ミズホチカラ」です。
▼米粉比較表
米粉 | パン用ミズホチカラ | こめの香 |
運転モード | 早焼きモード | 米粉パン(グルテンフリー) |
所要時間 (SD-CB1の場合) | 1時間50分 | 1時間40分 |
原材料 | 米粉(国産) | 米粉(新潟県産)、もち粉(国産)/増粘剤(グァーガム)、乳化剤、酵素 |
原価/1斤 | 328円※1 | 341円※2 |
完成品 | ![]() | ![]() |
味 | ふんわり、もっちり、歯切れが良い | ねっとりジューシー、水分量多め |
※1 2025年5月1日時点のネット最安値(熊本製粉直営ネットショップBears)を参考に、公式レシピ材料で計算
※2 2025年5月12日時点のネット最安値(Amazon.jp)を参考に、公式レシピ材料で計算
「こめの香」
メリット
- 公式推奨品で失敗しにくい
- しっとり食感が長持ちする
- 表面が乾燥しにくい
「こめの香」
デメリット
- 店頭では入手困難
- 添加物あり(増粘剤、乳化剤、酵素)
- ねっとり食感が気になる
「ミズホチカラ」
メリット
- 店頭で入手しやすい
- 無添加
- 米本来の旨味で食感・風味ともに良い
「ミズホチカラ」
デメリット
- 表面が乾燥しやすい
- 劣化が早く、食べごろが短い
- 焼き色が薄め

重視するポイントは人それぞれですが、私はミズホチカラのメリットに魅力を感じます。
ホームベーカリーで米粉パンを焼く
ホームベーカリーで米粉パンを焼くときは、使用する米粉に応じて運転メニューを選択します。
「パン用ミズホチカラ」と「こめの香」のそれぞれに対応させながら解説します。
「パン用ミズホチカラ」使用のレシピ
▼米粉パン1斤分(早焼きモードを使う)
- 砂糖…25g
- 塩…4g
- キャノーラ油※…12g
- 水…250ml
- パン用ミズホチカラ…300g
- ドライイースト…4g
※米油、太白胡麻油、オリーブオイル、ココナツオイル等でも代用可。バターは混ざりにくいため非推奨。
イーストは水に触れないように入れます。自動投入モードがある機種はイースト投入口へ。


パンケース内側についた米粉を落とす「粉落とし」という作業が推奨されていることがあります。機種によって異なるので、取扱説明書に記載の指示に従ってください。






失敗談の多いグルテンフリーの米粉パンですが、パン用ミズホチカラを使えば心配ご無用。最も失敗しやすいといわれる大きいサイズ(2斤)でさえ、必ずふんわりと腰高に焼き上げる実力があります。

ミズホチカラのレシピを米粉モード(グルテンフリー)で焼くと、以下のように失敗。明らかに発酵が足りません。


▼使用した商品はこちら
「こめの香」使用のレシピ
▼米粉パン1斤分(グルテンフリー米粉パンモードを使う)
- 砂糖…16g
- 塩…4g
- ショートニング※…30g
- 水…300ml
- こめの香(グルテンフリー)…300g
- ドライイースト…4g
※米油、太白胡麻油、オリーブオイル、ココナツオイル等でも代用可。バターは混ざりにくいため非推奨。
手順は、ミズホチカラを使用する場合と同じです。
イーストは水に触れないように入れます。自動投入モードがある機種はイースト投入口へ。


パンケース内側についた米粉を落とす「粉落とし」という作業が推奨されていることがあります。機種によって異なるので、取扱説明書に記載の指示に従ってください。


「こめの香」には、原材料にもち粉や増粘剤が配合されています。
そのおかげか、焼きたてのクラスト(外皮)はまるでおかきのようにサクサク。クラム(中身)はしっとりねっとりとして、鹿児島銘菓のかるかんを彷彿とさせる食感です。

食味はおいしいですが、この増粘剤由来のねっとり食感は、好みが分かれそう。
▼使用した米粉「こめの香」はコチラ
グリコ栄養食品 こめの香(商品リンク)
▼使用したコンパクトベーカリーSD-CB1について
米粉パンもバッチリ焼ける
月額1980円で試しやすい
米粉パンをおいしく食べるためのコツ
ホームベーカリーで焼いた米粉パンをおいしく食べるために、以下の3点を心がけましょう。
- 乾燥させない
- 完全に冷めてから切る
- 食べるときに必ず加熱する
米粉パンは乾燥が大敵



米粉パンは小麦のパンと比べてとても水分量が多いため、乾燥しやすいです。
焼き上がったらすぐにパンケースから取り出し、触れるくらいに冷めたらキッチンペーパーとラップで包んで保管しましょう。
米粉パンは完全に冷めてから切る


米粉パンは、焼き上がりから6時間以上は冷ますことで、キメを潰さず綺麗にスライスできます。

米粉パンは「冷めたて」が最もおいしいので、食べたいタイミングの前日に焼くのがおすすめです。
米粉パンは冷蔵庫保管NG

米粉パンは常温保存が鉄則で、冷蔵庫に入れるのはNG!
冷蔵庫の温度(2〜6℃)は、お米のデンプンを最もマズくする温度。冷蔵庫で冷やしてしまうと口当たりが粉っぽくなり、しっとりふんわりとは真逆な、最悪の状態になります。
夏場はできるだけ涼しいところで保管し、早めに食べ切ることで対処しましょう。
米粉パンは夏場は翌日中、それ以外でも2日後までを目安に食べ切る

0.6斤食べきりサイズは、食べごろが短いグルテンフリー米粉パンにぴったりと言えます。
食べ切れないぶんは冷凍保存する


翌日中に食べ切れないぶんは、早めに冷凍保存するのがおすすめです。
後述する「焼き戻し」で、おいしい状態に戻ります。
米粉パンは、冷凍でも2〜3週間を目安に食べ切る
米粉パンのいちばんおいしい食べ方は「焼き戻し」



そのままでもおいしい米粉パンですが、少し時間が経つと食感がボソッとしがち。
そんなときにおすすめなのが「焼き戻し」です。
- レンジで10〜20秒加熱する
- トーストする
- 少し冷ます
トーストするまえにレンジで少し温めるのは、デンプンをおいしい状態に戻す作業です(澱粉の糊化)。ほんのりあたたかくなるまで加熱してください。
生でんぷんに水を加えて加熱すると、密だった構造の間に水が入りこんで緩くなり、ほぐれた状態になります。この変化を糊化(α化)といい、この状態のでんぷんが糊化でんぷんです。 糊化することでお米は水分を含んだやわらかい、弾力ある食感になります。
糊化でんぷんは、その後放置すると分子間から水が遊離し、再び生でんぷんのように密な構造になるため、結果としてボソボソとした食感になってしまいます。 こうした変化をでんぷんの老化といい、時間経過とともにごはんの食感が悪くなってしまう原因です。
冷やごはんを握って作る焼きおにぎりと、温め直したごはんで作る焼きおにぎり。後者の方がおいしいのはなんとなく想像がつくと思いますが、それと同じ原理ですね。

特に冷凍した米粉パンは、焼き戻しは必須です。そのまま食べるよりもお米の香りが立って、おいしさがアップしますよ。
ホームベーカリーで米粉パンにチャレンジしてみよう
難易度が高いといわれるグルテンフリーの米粉パン。米粉と運転モードを上手に選べば、ホームベーカリーで簡単に焼き上げることができます。
この記事を参考にして、ぜひ米粉パン作りにチャレンジしてみてください。
▼この記事でレビューしているfoodable(フーダブル)
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